紫外線とビタミンCの関係について押さえておきたいポイントとは?

 

 

紫外線対策とビタミンCの3つの効果

紫外線対策とビタミンCの3つの効果

 

まず最初に、ビタミンCの効果についてご紹介します。

  • チロシナーゼ活性酵素阻害効果
  • 抗酸化作用
  • コラーゲン生成能力

チロシナーゼ活性酵素阻害効果

ビタミンCには「チロシナーゼ活性酵素阻害効果」があります。

皮膚が紫外線を受けると、メラノサイト(メラニン細胞)がメラニン色素を作り出し紫外線を吸収します。

しかし、紫外線を大量に浴びたり、老化などでメラノサイトが異常を起こしている場合は、大量のメラニン色素を生み出してしまうことがあります。

このメラニンをお肌のターンオーバーで排出できなくなった場合、シミやそばかすなどの色素沈着を起こしてしまうことがあります。

メラノサイトは、チロシナーゼという酵素を活性化させ、アミノ酸のチロシンをメラニンに変化させる働きを持っています。

ビタミンCには、この「チロシナーゼ酵素」の働きを抑制する作用があり、シミやそばかすができるのを防ぐ効果が期待できます。

抗酸化作用

ビタミンCには「抗酸化作用」もあります。

私達は空気中の酸素を吸って生きていますが、その酸素の何パーセントかは「活性酸素」という物質に変化します。

また、紫外線を浴びることによっても、活性酸素は生成されます。

活性酸素は、強い酸化力を持ち、体内のウィルスを撃退します。

しかし、活性酸素が増えすぎると次のような問題が発生します。

  • DNAやタンパク質を傷つける
  • 細胞の機能を低下させる

その結果、ガン・動脈硬化・脳卒中・糖尿病など厄介な病気の原因となってしまいます。

ビタミンCは抗酸化作用により、この活性酸素を捕らえ無害化します。

コラーゲン生成能力

コラーゲンとは、人の皮膚・血管・骨に多く含まれる線維性のタンパク質のことです。

コラーゲンは細胞と細胞を繋ぎ合わせるような役割をしており、皮膚・血管・骨などに柔軟性を与え丈夫にする役割を担っています。

この重要なコラーゲンですが、紫外線を浴びることで減少してしまうことがあります。

ビタミンCにはコラーゲンを生成する働きがあります。

コラーゲンの減少は、乾燥・肌荒れ・シワの原因となりますが、そのような問題をビタミンCは防いでくれます。

ビタミンCはシミ発生のリスクあり?ソラレンとは?

ビタミンCはシミ発生のリスクあり?ソラレンとは?

 
オレンジやレモンなどビタミンCが多く含まれている果物を食べると「シミができやすくなる」という噂を聞いた方もいらっしゃるかもしれません。

さきほど、ビタミンCについて説明させていただいた通り、ビタミンCは「チロシナーゼ活性酵素阻害効果」を持っています。

そのため、ビタミンC自体には紫外線によるシミやそばかすなどを防ぐ役割はあっても、シミができるということはありません。

問題なのはオレンジやレモンなどに含まれる「ソラレン」という物質の方です。

「ビタミンCを摂るとシミができやすくなる」という話は、ビタミンCを含む果物・野菜がソラレンを多く含んでいる場合があるために生まれてしまったものだと思います。

ソラレンとは?

ソラレンは、果物や野菜に含まれる光毒性物質の一つです。

ソラレンには紫外線を吸収する性質があるため、摂取することで紫外線に対する感受性が高まります。

そのため、ソラレンが含まれている果物や野菜を食べた後に、紫外線を浴びると日焼けをしやすくなったり、シミやそばかすなどの色素沈着を起こしやすくなります。

ソラレンを多く含む果物・野菜には次のものがあります。

  • オレンジ
  • レモン
  • グレープフルーツ
  • ライム
  • きゅうり
  • セロリ など

お肌のためにビタミンCを摂っている方は、ソラレンが含まれているかどうかをチェックするようにしてくださいね。

ビタミンCを多く含みソラレンを含まない食品

ここではビタミンCを多く含み、ソラレンを含まない食品を紹介させていただきます。

食品 ビタミンC含有量
赤ピーマン 170mg
黄ピーマン 150mg
ピーマン 76mg
70mg

ビタミンCの摂取にはピーマンがいいようですね。

ピーマンが苦手な方は、柿などでビタミンCを摂取するのがおすすめです。

シミを作らない紫外線対策とビタミンCの摂取方法

シミを作らない紫外線対策とビタミンCの摂取方法

 
人間はビタミンCを体内で作れないため、食品から摂取することになります。

「2015年版食事摂取基準」によると、成人の1日あたりの推奨量は100mgとされています。

日本人のビタミンCの1日にの摂取量の平均は97.9mg(※)となっています。
※平成27年国民健康・栄養調査

この推奨量の100mgは壊血病にならないための量で、紫外線対策や美容目的ならもっと多くのビタミンCを摂る必要があります。

美容効果を高めるためのビタミンCの摂取量は1日あたり2000mg以上と言われています。

先程のソラレンの問題を考えると、ソラレンが含まれていない食品からビタミンCを摂取することが望ましいのですが、これはかなり難しそうです。

ソラレンは摂取してから約2時間で体内に行き渡り、8時間ほどで体外に排出されます。

紫外線量の多い、朝や昼にはソラレンが含まれていない食品からビタミンCを摂り、紫外線のことを気にしなくていい夕食などはソラレンを含む食品からもビタミンCを摂るようにしましょう。

また、ビタミンCが含まれているサプリメントを利用するのも有効です。

ビタミンCのサプリメントは手軽に購入することができ、ビタミンCの働きをサポートするビタミンB2・ビタミンB6が含まれているものも多くあります。

ビタミンCと喫煙の関係

紫外線対策や美容目的のビタミン摂取量である「2000mg以上」というのはあくまでも目安です。

喫煙習慣のある方やストレスの多い環境にいる方はビタミンCの消費量は増えます。

タバコを1本吸うと25~100mgのビタミンCが破壊されます。

一日に一箱吸う方の場合、500~1000mgのビタミンCが破壊されていることになります。

この量を食品でというのはかなり難しいと思うので、ビタミンCのサプリメントで補うようにしましょう。

ビタミンCの摂取タイミング

ビタミンCは水に溶けやすい性質があり、水溶性ビタミンとも呼ばれます。

ビタミンCが体に蓄積される量は少なく、体が必要としない分については数時間~1日程度で体外に排出されます。

そのため、一気にサプリメントで2000mgを摂取するというのはあまり意味がないかもしれません。

ビタミンCを考慮したバランスの取れた食事で摂取するか、サプリメントも数回に分けて時間をあけて摂取するようにしましょう。

ここまでのことに注意しながら正しくビタミンCを摂取すれば、紫外線対策ができ美容効果も期待できます。

ビタミンC不足がもたらす影響・不足しやすいパターンとは?

ビタミンC不足がもたらす影響・不足しやすいパターンとは?

 

ビタミンCと老化について

東京都健康長寿医療センター研究所がマウスを使い、ビタミンCの不足が寿命に関係するかどうかを調査しました。

その調査では通常のマウスの平均寿命が24か月だったのに対し、ビタミンCが不足したマウスの平均寿命は6か月という結果が出ました。

ビタミンCが不足したマウスの寿命は通常のマウスの4分の1程度まで短くなっています。

ビタミンCの不足と老化の関係は、マウスだけに限った話ではなく、人間についても当てはまります。

ビタミンCを摂取することで「抗酸化作用」「コラーゲン生成能力」などの効果が期待でき、私たちを老化から守ってくれています。

また、ビタミンCには紫外線対策・シミ対策・美容効果もあるため積極的に摂取するようにしたいですね。

ストレスとビタミンCの不足について

人はストレスの多い環境にいると、ビタミンCの消費量が増えます。

人はストレスを感じると「抗ストレスホルモン」を分泌しますが、このホルモンの合成にビタミンCを必要とします。

そのため、ストレスの多い環境にいる場合、多くのビタミンCが必要となってきます。

ストレスといっても、原因は様々です。

  • 家庭内・職場でのストレス
  • 睡眠不足によるストレス
  • その他、体の不調などによるストレス

日常生活で疲れを感じた場合は、ストレスが溜まっているサインです。

睡眠を多くとったり、趣味を楽しんだり、体を動かすこともストレス解消に繋がります。

喫煙とビタミンCの不足について

先ほど書かせていただきましたが、タバコを吸うことでビタミンCは破壊されます。

そのため、喫煙者は非喫煙者に比べ、ビタミンC不足になっている傾向があります。

ビタミンCが壊される原因について、喫煙時にニコチンなどの有害物質が体内に取り込まれ、それらに対応するために体内では活性酸素が作られます。

この活性酸素を抑えるためにビタミンCは大量に消費されてしまいます。

ビタミンCはタバコ一箱で500~1000mg破壊されるとも言われています。

禁煙をするのが一番ですが、難しい方は本数を減らしたり、ビタミンCを多く取るようにしましょう。

食事とビタミンCの不足について

食生活に偏りがあると、ビタミンCが不足しがちになってしまいます。

例えば、忙しい社会人の方の中には外食続きの方も多いのではないでしょうか。

外食でバランス良く栄養素を取ることは難しく、栄養素の偏りやビタミンCの不足はどうしても起こってしまいます。

人はビタミンCを体内で作ることができないため、外から体に取り入れる必要があります。

ビタミンCには老化を遅らせる重要な働きもあるので、積極的に摂取するようにしましょう。

食事での改善はビタミンCだけでなく、他の栄養素のバランスも改善できる可能性があるためおすすめの方法です。

難しい方はビタミンCのサプリメントなどを利用するようにしましょう。

紫外線とビタミンCの関係について押さえておきたいポイントとは? まとめ

紫外線とビタミンCの関係について押さえておきたいポイントはこちら! まとめ

 
今回の記事の内容をまとめさせていただきます。

ビタミンCには「チロシナーゼ活性酵素阻害効果」「抗酸化作用」「コラーゲン生成能力」があり、紫外線対策やシミ・そばかす対策に有効です。

ビタミンCを多く含む食物の中には「ソラレン」という物質を含むものが多くあります。

ソラレンは紫外線を吸収する性質があるため、日焼け・シミ・そばかすの原因となることがあります。

ビタミンCとソラレンの両方を含む食物を摂取する場合は、その摂取のタイミングに気をつけましょう。

紫外線対策・シミやそばかす対策など、美容効果に必要なビタミンCは1日あたり2000mg以上と言われています。

また、ストレス・喫煙・食生活の偏りにはビタミンC不足の原因となります。

生活リズムや食生活を改善したり、ビタミンCの含まれたサプリメントを取ることによって、ビタミンC不足にならないように注意しましょう。